渡辺歯科

歯科治療の豆知識

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むし歯菌の母子感染について
  • 母子感染とは?

    何らかの微生物(細菌、ウイルスなど)がお母さんから赤ちゃんに感染することを「母子感染」と言います。
    母子感染には妊娠中の胎内感染、出産時の産道感染、出生後の経母乳感染などがありますが、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌はいません。むし歯の原因菌は、お子様と接している大人からうつるといわれています。

    中でも母親から乳幼児に感染するケースが多く、生後6ヶ月から3歳くらいまでのあいだがピークといわれています。生後6ヶ月ほどで歯が生え始める赤ちゃん。離乳食やスープなどお母さんと同じ食器やスプーンを使うことで、お母さんの唾液に混じったむし歯菌が、それらを介して赤ちゃんの口にもうつってしまうのです。
    赤ちゃん用のスプーンでお母さんが昧見をしてしまったら要注意です。また、口移しで食べさせることはもちろん、愛情表現としてのキスも感染の理由としてあげられます。

    感染のリスクを低くするには

    感染のリスクを低くするには、お母さんが持つむし歯菌の量を減らすことが重要です。
    そのためには、お母さん自身がお砂糖を減らす、歯と詰め物の間の隙間などむし歯菌の住み着きやすいところをなくす、ブラッシングをていねいに行う、フッ素を使う、キシリトールを取り入れる、歯科医院でPMTCをしてもらうなどの万法があります。

    むし歯菌の感染を心配することなく生活を送るために、母子ともに菌が増殖しないようなお口の環境を親子でつくることが大切です。
    赤ちゃんのすこやかな成長のためにも、スキンジップをより深めるように口腔内ケアをお勧めします。

    虫歯菌の母子感染について