渡辺歯科

歯科治療の豆知識

お口の疑問をわかりやすく解説!

歯ぎしり、歯槽膿漏、ドライマウスなどお口の健康ついてわかりやすくお伝えします。

歯科治療の豆知識
3大むし歯好発部位について
  • 毎日の習慣である歯磨き。
    口腔内の環境を清潔に保つことで、歯周病や虫歯の予防の他、感染予防や全身の健康にも一役かっていることがわかってきています。
    しっかり口腔ケアをすることの大切さを度々お話してきましたが、お口の中に「3大むし歯好発部位」(むし歯になりやすいところ)という言葉があることをご存じでしょうか?。
    「三大不潔域」とも言われますが、毎日の歯磨きによる口腔ケアのために「3大むし歯好発部位」についてお話ししたいと思います。

    「3大むし歯好発部位」はどこにあるのでしょう?

    1つ目は、奥歯上部表面にある溝(小窩裂溝)です。

    奥歯は食べ物を咀嚼するため他の歯に比べ面積が広く、食べ物をすりつぶすために「山と谷」=「溝」があります。奥歯の溝の深いとこには歯ブラシが届きにくく汚れが落ちにくいため虫歯の原因となります。
    特に子供は、第一大臼歯が6歳ころに生えてくるので、うまく磨けず虫歯にしてしまうことが多く見受けられます。

    2つ目は、全ての歯に当てはまりますが、「歯と歯の間」(隣接面)です。

    歯と歯の間には、歯ぐき付近に「三角すい」のような隙間ができます。そのため、歯ブラシが届きにくく、みがき残しや食べ残しが生じやすく虫歯になりやすい箇所となります 。

    3つ目の部位は、歯と歯ぐきとの境目(歯頸部)です。

    歯と歯ぐきとの境目には、歯の周りに約1~3mm程度の溝があり、歯磨きが十分ではないと、みがき残しが生じるとともに、歯周病の発症に関連する歯石が生じる部位でもあります。

    口腔内細菌の全身への影響について

    これらの「3大むし歯好発部位」を清潔に保つために正しい口腔ケアの知識を持つことは大切なことです。
    また、部位に適したブラシやフロスを利用することで清潔に保つことができます。

    奥歯は歯ブラシの毛先が届きにくく、空間が狭いため歯ブラシを動かしにくい部位です。
    奥歯を隅々までみがくには、「薄型ヘッド」の歯ブラシのほうが小回りが効き磨きやすくなります。
    また、ヘッドの横幅がスリムな形状なら、奥歯の奥まで丁寧にみがくことができます。
    奥歯の頬側をみがくときは、口を閉じ気味にして、頬を歯ブラシの柄で軽く広げると磨きやすくなります。

    軽い力で1カ所あたり20回程度を目安に、歯の並びと平行になるように歯ブラシを入れると毛先がきちんとあたってみがきやすくなります。歯と歯の間は、以前に投稿した「歯間ブラシ」や「フロス」利用することをお勧めします。

    歯間ブラシの使い方

    歯間ケア・デンタルフロスの使い方はこちらから

    市販されている歯ブラシは、用途別に「むし歯予防」「ホワイトニング」「歯ぐきケア」「歯周病予防」などがありますので、目的に合わせて選んでみてください。よくわからない場合は、かかりつけの歯科医院に相談することをおすすめします。

    Break Time「絵画」アズレージョ 郷愁
    Break Time「絵画」アズレージョ 郷愁

    Break Time「絵画」塔の街
    Break Time「絵画」塔の街

    Break Time「絵画」Igreja de Santo Ildefonso サント・イルデフォンソ教会ポルト
    Igreja de Santo Ildefonso サント・イルデフォンソ教会ポルト