お口の疑問をわかりやすく解説!
歯ぎしり、歯槽膿漏、ドライマウスなどお口の健康ついてわかりやすくお伝えします。
新型コロナウイルス感染症の世界的パンデミックによる影響は、私たちの日常を大きく変え、経済にも深刻な問題を与えています。世界で行われているロックダウンまでの措置にはならないものの、日本でも緊急事態宣言が発現され行動が制限されました。楽しみにしていたイベントや毎年開催している仲間との交流、会社への移動も制限され、ステイホームが自分の意志に関わらず「新しい日常」として認識をされるようになりました。手洗・うがい・マスク・アルコール除菌など日常の制約が突然増えました。
人はそれほど万能ではなく、突然の変化に対応できるほどフレキシブルな思考を持ち合わせていません。知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまいます。ストレスは自分では気付かぬうちに精神に蓄積されていきます。溜まったストレスは、コロナ前であれば宴席やスポーツ観戦・コンサートなどで解消することが出来ましたが、昨今ではその行動が肯定されなくなっています。
解消することが出来なくなったストレスは、身体の至る所に出現します。胃痛・情緒不安定・性的行動・DVなど、いままで感じたことのないストレスに多くの方が晒されています。その中で、歯科医療の視点から考察すると表題に提起させていただいた「歯ぎしりが増えている」というニュース報道が気にかかります。
ストレスを感じることにより、上下の歯をすり合わせるグラインディングや、強くかみしめるクレンチングという「ブラキシズム」という症状の発症につながると考えられています。 「ブラキシズム」については、以前にも豆知識の中でお話しいたしましたが、新型コロナ感染症の影響により、この症状を発症する方が増えているという報告があります。
今後、何回かに分けて「歯ぎしり・かみしめ」の症状・原因・対処方法・治療法について解説していきたいと思います。ストレスは、当たり前に感じるものであり良い面もあり悪い面もあります。今後の記事で、ストレスとうまく付き合う方法と、歯科医療の観点からその治療方法をお伝えできればと思います。
【今後の記事内容(例)】
・睡眠時の歯ぎしり・かみしめとマウスピース
・ナイトガードマウスピースについて
・マウスピースの種類とメリットデメリット
Break Time「絵画」大西洋を望むナザレー
Break Time「絵画」雨上がりのChiesa