渡辺歯科

歯科治療の豆知識

お口の疑問をわかりやすく解説!

歯ぎしり、歯槽膿漏、ドライマウスなどお口の健康ついてわかりやすくお伝えします。

歯科治療の豆知識
夜間マウスピース(ナイトガード)について
  • 前回の記事「コロナ禍で歯ぎしりが増えている!?」の続きです。

    夜間の歯ぎしり・食いしばりなどに対して歯科医院ではマウスピースで歯を保護する治療をします。
    夜間に装着するマウスピース「ナイトガード」を装着して夜間無意識での口腔内のダメージを緩和します。(極端な咬み合わせ異常や骨格異常のほか、欠損などが生じてしまっている場合は治療が必要となります)

    ナイトガード(夜間マウスピース)の効果

    1. 歯のすり減りを防止する(その代りにマウスピースがけずれる)
    2. 歯ぎしり・食いしばりの力を歯列全体に分散させる。
    3. 1本の歯にかかる負担を低減し、歯の破折や歯根破折を防止する。
    4. 詰め物などの修復物の破損や脱離を防ぐ。
    5. 補綴物の破損や脱離を防ぐ。
    6. 顎関節を守る。(顎関節症の予防)
    7. 歯ぎしり、食いしばりを治すための器具ではない。
    8. 使い始めは違和感があり、アゴの痛みや口の渇きなどが生じる場合がある
    9. 就寝時に知らぬ間に外してしまう。
    10. コストがかかる
    11. 使い方を誤ると、菌が繁殖したり歪んだりする。
    12. 定期的な歯医者でのメンテナンスが必要
    13. 耐用年数がある

    マウスピースは歯科医院で型取りをして作るものと、量販店や通販サイト等で販売されているものがあります。

    市販のマウスピース
    お湯やレンジで温めたマウスペースを、ご自分で歯に装着したのち、舌や指で押付ける様にフィットさせるものが多いようです。比較的安価で、ネットショップなどで手軽に購入できますが、あくまで自己責任の為「少しくらいゆるくても大丈夫!」という気持ちで使用を続けた結果、つけていない時よりも歯にダメージを与えてしまったというケースも報告されています。

    歯科医院のマウスピース
    歯科医院で作るマウスピースは、型取りをした歯列模型に、温めたシートを空気を抜きながら圧接するので、ピッタリと歯や歯肉を覆います。 さらに歯科医院では、顎関節が良い位置で安定するよう調整するとともに、「きつくない」「外しやすい」など、丁度良いはめ心地になるように調整します。保険適用で数千円で作ることができますので、市販のものとの金額差はそれほど大きくありませんが、効果や使い心地はやはり違ってくると思われます。
    もし、夜間の歯ぎしりや食いしばりに心当たりがある方や、起床時にあごが痛いなどの違和感を感じている方は、お近くの歯科医院又はかかりつけ歯科医の先生にご相談してみて下さい。

    あくまでも、ナイトガードは対処療法ですので、根本的な歯ぎしり・食いしばりの治療とは異なります。
    歯ぎしり・食いしばりはブラキシズムの治療の記事内に記載させていただいておりますので、併せてご一読ください。
    ブラキシズムの豆知識

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